政権交代の意義って、独占的に特定勢力が権力を握り過ぎていると腐敗しやすいから、腐ったら選挙で負けて下野しちゃうんだぜという事前の“牽制”→“実行”なのであって、別にセイケンコウタイ自体が有難いもんじゃーないんですよね。
そいでもって、交代という切札は何時だって有効なんだけれど、一般の有権者自身が“被害・損害”を受けずに一撃繰り出すには、交代先の勢力が、少なくても現勢力と同程度の有能さを持っている事が不可欠です。当たり前ですが。
“良く知らない”人たちに「今のが嫌だから」と権力を渡すのは、自分自身や大切な人を抵当に入れた、物凄い博打です。だから、ちゃんと精査して頼れるかどうか見極めなきゃいけないです。事前に。
ついでに言うと、長期政権というのは、腐りやすいという問題さえなんとか出来れば決して悪いものではありません。政策は、数年で結果の出る様な即効性のあるものばかりではないからです。腰をすえて十年単位で地道に指揮して漸く芽が出るとか…そういう類だった場合、結果の見えない内に打ち切られたら無駄遣いとして終わってしまいますから。
故に、大きな絵図を“国の為ならば”という視点で複数勢力が共有できない限り、コロコロと政権が変わるたびにゼロ地点からスタートし直す羽目になります。
何でも「与党がやっているから」という理由で反対する野党しか居ない場合、政権交代は成果も含めたリセットとなります。当然、死に金も発生します。
更に言えば、選挙自体にも税金が使われます。出来る事なら、(多選は兎も角として)任期をまっとうした方が良いに決まってる。選挙・選挙・選挙では、金のダダ漏れです。政治家だって、選挙活動に精力注げばその分他が疎かになるし(かといって、落選したら政策が実行出来ないから、注力しない訳にもいかない)。
選挙カーのスピーカー五月蝿いし。
(多数の有権者が、候補者の業績や政策を真面目に調べないんじゃ、名前を連呼して涙ながらに感情へ訴えるしかないのは理解できるけどな。でも五月蝿い!)
何だか与党擁護に見えるかも知れませんが、ずっと任せている事が良い事とは、私は思っていません………現状の重大な問題は、交代に耐える野党が無い、という一点に集約されてると思います(戦後、非自民の政権は無かった訳じゃない。続かなかっただけ)。
某“二大政党を目指す”党は、政権をとる事しか考えていない(としか思えない)言動しかしていなくて、今の態度で政権与党になったら悲惨な事になりそうだもの。政権をとるのは、政策を通す為の“手段”なんじゃなかったっけ?
国会で牛歩したり。党首が外国の首相との会談を体調不良でブッチして前日と翌日サンドイッチで選挙の応援行くとかさ……そういう事をされるのは困る。「与党になったらしっかりやるよ」というのは甘えでしょう。与党になったら出来る(且つ、野党でも出来る)事を何故今やらんのかと。手柄が云々というのが理由なら、立場が変わっても行動原理は変わらないよね。自分の利益にならない事は、国の為でもやらないって事じゃん。
また、現・与党“の大きい方”が最も金権でギラギラしていた頃の有力構成員や支持勢力が、現状何処で何をしているのかを考えると、政権交代が、ウッカリ要らん部分の復古になりかねないんじゃあるまいかと(今、某野党党首の秘書が取り調べ受けてますよね)。
野党を育てるってのは、野党の駄目な部分を庇うって事じゃありません。
与党と同じレベルで言動を評価して、政権を担うに足る自覚と能力を鍛えるって事なのです。評価基準が二重のままでは無理ですね。与党の誰かが口走ったら大バッシングされそうな事も、野党から出てきてらスルーされるか、「与党も云々」「政治家は全部駄目」で相殺されがち。それとこれとは別の話でしょうに。
育たないのは、有権者が育児放棄しているからという理由も多分に含んでいます。票を食わせりゃ良いってもんじゃない。
順番を間違わない様にしましょう。
育てる→任せる、です。いきなり任せてやっぱり駄目だ、また別の誰かを探さなきゃ…では、同じ事の繰り返しじゃないですか。面倒臭い。
連立政権の“与党の小さい方”が気に入らない場合は、その党自体の得票を相対的に減らして勢力を削ぐ(投票率を上げて組織票を殺す)しかないと思いますよ。何故なら、与党のでっかい方が交代しただけなら、小さいのは元野党と連立して政権に残るに決まってるから。元々、そっちの方が政策近いんだし、元野党も安定的な勢力を得たいなら申し出を断る理由がない(ものっすごい大差で大勝利して、余裕の単独支配にならない限りは)。そして、政権交代が起こらずに与党でかい方が弱体化するに止まった場合、小さい方の発言力は更にUPするばかり。所謂「キャスティングボードを握る」という状態です。二大政党候補が拮抗する程、彼らは強くなるでしょう。
与党対野党でどちらか……というより、選挙に行かない層に“その党以外”へ投票してもらうのが正解って事になります。それ自体が木っ端になれば、どの政党と連立しようがしまいが影響力は極小になりますんで。組んでいる相方を詰っても効果が無い。
まあアレです。
手段というものは、目的と効果と副作用を熟知した上で、自己責任で行使しましょう。
考えた上で、何処の誰を支持するのか(誰も居ないなら自分が出るのか)は、個人の自由なんですが。
自分は気をつけてても多数派が無自覚だと、巻き込まれるけど。
それでも自分が気をつけなくても良いという理由にはならんですよね。自暴自棄は建設的じゃないですよ。憂えるだけじゃー何も解決しませんし、他人を扱き下ろしても自分が格好良くなる訳でもないっすね。
投票しない・無効票を投じる、という選択は、その気が無くても“組織票に頼っている勢力”への一票と然程変わらないのかも、と個人的には思っています。真剣に考えて「どちらに投票しても害がある…」という選挙区の方にはお気の毒なんですけど、それでも別候補を擁立しない限りは、どっちかに入れるしか無いんじゃないかなあ。候補が一人なら、棄権も意味があるのかしらん。
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